ちっぽけだけれど生きている理由/零椅
いくつもの道を通ってきて
これから先もそうなるのだろう
毎日が分岐点で
毎日が後悔で でも歩いている
(なんだかんだで生き続ける)
死にたいと思えども
生きているからこそ思うことのできる気持ちなのだと知る
(絶望あるいは退屈)
振り返ると確かに道なのだけれど
前を向けば定かでなく
重なりあい共鳴している
(寝起きの視界のようにぶれていて)
泣いて泣いて苦しんで
それでも救われている
(自分の知らない誰かの言葉)
自分の言葉に反応してくれる、それだけで嬉しいんだ
恋でも愛でも友情でもない歳の差の関係は
言葉のやりとりによって保たれている
呆れるほど強く想うのに
届いてはいけないのだろうこの気持ちは
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