車たちへ/guchi_k
初めての車は、白いコルサ
もらいもんだけど、よく走ってくれた
一度、居眠りで ミラーが 道路わきの反射板で 飛んだけど
だけど、オイルをラジエーターに入れていて、
肝心のオイルがなくなって、エンジンが焼き付いちまった
そして、エンジン移植にも失敗して、さようなら
自分のせいで まったくひどいことになっちまって、すまなかった
ごめんなさい。
二代目は、赤茶色のジムニ−
まるで 自分を 待ってたかのように、修理工場の 片隅に 埋もれてた
ブゥンブルンブルンブルンブルンブ-ン
ブゥンブルンブルンブルンブルンブ-ン
にぎやかな二サイクルのエンジン音を響かせる
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