ほおがつたえる。/哀詩
 
 何が君のナイトだ。 うそつき

君のほおに触れる意図は
生命のはずみを芯に感じていたいから
(裏も隠すも何もない、今が全てだ、きみ きみ きみ)

嗚呼、何て赤く熱い、 鼓動を感じる 君のほおよ。



折角の休日、 くろふく、 しがらみ
男前は台無し。 君は静かに微笑んでとざす
二人に似合わない静粛な雰囲気、 僕はわらおう。

躊躇するのは趣味じゃないけどね、
でもこれだけは、
確かめたくないもの、逃げてる 弱虫さ。

君のほおに触れる意図は
これを最期に君の生命の終止符を心に焼くから
(すっかり生命力を溢れ枯らした、 永遠をねがった、 ぼく)

嗚呼、何て冷たく微笑む、 かたく、完全なる 君のほおよ。





僕にとってはもう不完全で、僕ら、たがってしまったね。
(まだ、だめなんだ。)


 
戻る   Point(0)