どうでもいい返事/
クローバー
どうでもいいことの流れ着く浜辺で
どうでもいい流木に
どうでもいい曲線に
どうでもいい女のことを思い出す
浜辺で出会ったどうでもいい女が
どうでもいい空き瓶の中で
どうでもいい手紙を送り
どうでもいい返事を待っている
僕はどうでもいい透明な曲線に囲まれて
どうでもいい角度で砂に埋まっている
どうにもすることがないので
ガラスに背をもたれながら
どうでもいい返事を書くことにした。
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