ゴムを踏んでる/
小川 葉
ゴム跳びのループの中で
時が止まったのは
宇宙のどこかで
誰かがゴムを踏んで
時を終わらせたから
ほとんどの人達が
そのことに気づくことなく
永遠であるかのように
演じているだけの
時のいたずらに騙された
いくつかのことを
少しずつ間違えながら
時の法則に近づき
いつか必ず同化するから
その時まで
踏んではいけない
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