夜の門/
れんげ
赤と青の夢は
光を含んだ夜の町へ
門番は猫になり
月を三日月にするため
爪を研ぐ
削り取られた月の粉
赤と青を包み込み
夢は一層夢となり
あの人は見えなくなった
そして夜の町には
月の粉が被さり
異様な輝きで
震えていた
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