ジオ/風季
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黒い火薬に火をつけて
炎の色をさらさらと崩しながら
風に流したの
風があるから
ほんとにきれいなのよ
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教室の窓から腕を伸ばすと
煙の瞼を閉じて龍は
嬉しい、という
ゆびさきから哀しさが伝ってきた夢
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ジャックやシフトやバイパスも
摩り替わったり断ち切って
私はときどきしかここにいない
親指に生えている爪が瞬いて
いちどきに真っ暗の中
身がすくむけれど
現実に帰るにはこれしかなくて
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お別れのことば を目頭に込めて
シュレッダーに流し込んだ
箱から溢れてるのにOFFを押せない
だって
こんなに自分達が混合したのなら
あのとき泣かなかったはず
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ねえ、会えないの と言わない
息が詰まるならその侭でいよう
(喉の裏、その真下で臨終しようね)
疲れた所為だって言って
二日眠っていれば
誰も笑わないよね
会いに行こう
アイマスターは忘れない
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