DTKYK/しゅう
 
酔っ払いの詩人二人が寝床を求めて、僕の家を占領している。話題に困ると家系の話ばっかりするほうは、ベッドを奪って天蓋気分だし、労働の尊さを語ったあげく、散文ジャンルからランダムに選んだ一文を音読しろと要求したほうは、興奮のあまり寝てしまった。彼の名前は、あと半年326だ。

問題は天蓋気分のほうで、こっちの奴はやたら照れ隠しが下手で自己中心的なくせに自己犠牲の精神が豊富で、他人が期待していないような血まで流すし、すぐ感情的な文章を書いて、誤解したければしろみたいな「どや顔」をする。正直、こいつのことは51まで好きだけど残りの49はあやしい。15くらいまでは嫌いだ。

そいつがさっきからDTK
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