5丁目の坂/
快晴
美しが丘5丁目の
Y中学校脇の坂道の頂上で
朝日を、夕焼けを、月を、
もう10何年も眺め続けた
朝日は時に足取りを重くし
夕焼けは時に涙を流させ
月は時に孤独を連れてきた
それでも今日もその場にて
調子っぱずれの約束の歌を口ずさむ
風がそれをあなたの元に
いつか運んでくれるだろうと
不毛な期待を抱きながら
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