ぱちり/玉兎
 


ぱちり
めを
あけると
どうやら
ねていた

ほんの
ひととき
ゆめもみずに
わたしは
どこへ
いってたのだろう

おきていようとする
じがが
ねむってしまうという
むいしきに
かつことは
かなわなかった

ゆくえふめいの
わたしは
「さがさないでください」と
にくたいだけを
ちじょうに
のこして
あてどもなく
こんやも
さまよっている

ぱちり
ふたたび
めを
あけるまで


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