黄沙/
ペタ
飛んでく、
夜には虫が飛行機が
わたし
女の子じゃないって
いいたかった
鳥が
飛んでいく
ぼくの
夕日の上で
電線と
電柱が、足元に垂れてきた
電気色のコーヒーに
「こんばんは」
している
ぼく
男の子じゃないって
いいたかった
花が
声を出した
わたしの
ほとぼりの中で
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