無題/
 



なんにでも 
祈るのが癖だった
タンスの模様や 道端の石ころ
毎日
自分だけのかみさまに

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壁には
サンリオのキャラクターが貼られている
小さなわたしがひとりで眠るとき
心細くならないように
 
だけど眠れずに
一晩中そのシールを見つめていた

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何が食べたい?と聞かれたので
記憶が食べたい、と答える

いつもいつも
記憶に溺れている

見つけることを忘れて
探してばかりいる

      *****

テレビが好きだった
いつも賑やかだから
見なくても必ずつけた


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