スピカ/黒山羊
 
 いつも変わらず 君を思い続けるのは 辛いから
 一番汚いところを 情けないところを 見せてくれないか
 幻滅で消えるような想いなら 要らないから

 君を滝のように浴びたいんだ
 どうしようもなく好きだから
 ひとりで燃え続けるのは寂しいから
 いっそ弾けさせて欲しいんだ

 最初は小さな火で ただ君を温めたかった
 気付けば僕の血は 君を想う火で満たされていた

 君の暗闇に触れることは きっと僕を変えるだろう
 花のような灯りの下の 燭台が見たいんだ

 君の灯りに触れたことで 僕は変わったから
 眩い君だけを好きになるのは 嘘だと思うから
 吐き出した水を 浴びせてくれないか
戻る   Point(1)