ソネットの歴史/木棚環樹
 
短音の繰り返しで出来ているので
ラテン語以外の言語に翻訳するのが困難なのですが
イタリア製のソネットが、
ゲルマン民族でゲルマン系の言語をしゃべるドイツに行き、
長音・短音の一部が、強音・弱音に置き換えられ
それがさらに長音・短音という概念のない言語をしゃべる
アングロサクソンのイギリスに移って、
長音・短音が完全に強音・弱音に移ると。
ソネットの歴史は、長音を強音に翻訳する歴史であったと。

これが大きな流れで、そのあいだにフランスやロシアが入ってきて
フランスなどはイタリアと同じラテン語圏なので
長音・短音を長音・短音のまま輸入できるため、
イギリスなんかと比べると
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