「 文人になるという夢 」 /服部 剛
、人は「本当の自分」を生きるためにこの世に産声を上げ
るのだと思う。「福祉」も僕にとって切り離せるものではないが、
最近は、「一度、慣れてしまった今の日常を切り離したところに、
もっと別の生き方と可能性があるのではないか・・・?」という
気がするのである。
今日は休みであったが、夜は会議の為、職場に行った。会議中、
僕はいつになく静かにテーブルの端に座っていたのは、最近のそ
んな心境もあるからだったのであろう。僕は、一人の男として、
福祉の世界で上に立つ人間とは、思えない気がしている。出世を
してスーツを着るよりも、お年寄りと共に歩むのが自分の姿であ
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