手錠/
Rin.
与え合うものは痛みと欲の痕。左手どうし繋がれていた
口付けて錆びつくほどに探るのは求め合うたび変わる鍵穴
枷を引く。ひとつのふりをしたほうが
軽くなるなら脱げるうすぎぬ
闇果てぬ。世界が聴(ゆるし)に咽ぶ朝
壊れた手錠の片輪が揺れる
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