公園の汗/
石川和広
まぼろしは
青空の下
児童公園の、ねむたげな
楓の木陰の
ごむぼーる
夏がくる
あつくなる
汗をかく
ひや
あせをかく
誰にも届かないと思っていたごむぼーる
あついあたまあつい
ペットボトルのフランスの
みずをのんだら
一息つけた
赤色の
つめたい
コドモオニの頃
が
かえってきた
ふうううううう
ひゅううううう
さ
戻る
編
削
Point
(5)