柩/
___
だけの
しぼり切った
贅沢な雨、雨だけででかいだけの雨で贅沢で 蟋蟀たちの嫉妬する
解で
光線、
黒い――、(、重、く、黒(い
*
やすらかに、半球 不事由な 無を試みる、
夜ごと
それは一度の中で、
こころみる、無を
照らし出される
陰毛の内なる
予め白塗りの
一回だけ。
*
一回、一回だけ
だんだらの吹きつけで いっそう雪深くなる
総が
吹きくる
生よりも先に 生に先んじて
吃る、魚籠の、おまえとともに
節を取り去
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