柩/___
 
だけの
しぼり切った
贅沢な雨、雨だけででかいだけの雨で贅沢で      蟋蟀たちの嫉妬する

解で
光線、

       黒い――、(、重、く、黒(い  





やすらかに、半球 不事由な 無を試みる、
              夜ごと
それは一度の中で、

こころみる、無を

照らし出される

陰毛の内なる

予め白塗りの
一回だけ。


*

一回、一回だけ


だんだらの吹きつけで いっそう雪深くなる
総が
吹きくる
生よりも先に           生に先んじて
吃る、魚籠の、おまえとともに 
節を取り去
[次のページ]
戻る   Point(1)