ブランコ/
風見鶏
マラリアのような空の下 猫の親子が歩いてる
僕は極楽鳥の羽を漁って そいつを黒服に売り渡す
いかしたスーツとネクタイが どうにも癪に思えたから
嫌味を隠したその口で 「素敵ですね」と呟いた
街には騎兵隊が歩いてて 錆びた銃口を果物売りに向けていた
公園にはブランコが 3つか4つ並んでて
誰も生きてやしないのに 風になびいて揺れていた
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