独白2/風見鶏
 
インテリに見せるためにわざと小難しい言葉を選んだり、文章の構成に多少の文学的なテイストを盛り込んでいるに過ぎず、やろうとしている事には大した変わりが無い。云わば普段ブログで書いているような文章技法を一人称小説のような書き方に置き換え、自分を小説の中の登場人物に見立てる事によって私の脳裏を掠める様々な心情を文学的に記しているだけなのだ。もっともこれを毎日続ければ、それはそれで散文的文章手法の良い練習台にはなるだろうが、普段はそれなりに生活というものがあるし、日々の日課にするには無理がある。第一、このような稚拙というにも劣る個人の心境をだらだらと記していた所で、とてもじゃないが文章書きとしての自分に良い作用をもたらすとも考えられない。ならば、ある種の自慰にも等しいこの独白を私に書かせているのもは、少し気取った言い方をすればそれは文章書きとしての本能なのかもしれない。
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