九月/
soft_machine
九月
あなたが好きでした
あこがれの名ばかりを孕んだ
鳳仙花が弾けています
木の葉が
択んで
静かなところへ落ちつくように
黄金の峰からふく風がゆきます
夕暮れがやわく優しく
わたし達を焼きつくす
水たまりの雲がいつまでも
別れを告げれずにいました
わたしが抱くのは
あなたが抱くから
九月
あなたが好きでした
戻る
編
削
Point
(15)