だた、ひとつの線/
美砂
ただ、ひとつの線
そのさきの
きわみ
静けさ
甘みを増してくる
過剰なざわめきに
鈍い、だが長い
痛みに
蓄積されたのち
放たれる
腐臭に
耐えつづけることが
できたとしても
おそらく
きびしすぎる断絶に
気づきもせず
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