統制/狩心
 
私は電気椅子に座って
頭をケーブルで繋がれ
闇の世界を支配している
一つの生贄は
民衆の意思によって
何時でも処刑する事ができる

暗闇の中
力なく項垂れた女の
十メートル後ろをついて行く
その距離は常に等距離で
縮まる事も遠ざかる事もない
そうやって均衡は保たれていた

沈黙と静寂
一つの犠牲者
私は目を閉じたまま
ケーブルから流れてくる電流に従って
世界を構築した

住宅地の片隅に設けられた
鬱蒼と生い茂る森に
獣達は追いやられ
夜な夜な遠吠えを上げる
奇形の姿を持ち
傷口は破裂し
青とも緑とも言えない血を
止め処なく流し続ける

私は
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