特急を待つ/
町田アキラ
あたしのこと忘れたことも忘れる頃にあたしは君を忘れるんだろ
何もかもうまくいかないそんな日々 カレーさえ悲観的な味付け
鈍行の列車の速さでは駄目だと堪らなくなり目を閉じている
「もう二度と会えない」じゃなく「会わない」は能動だから泣けてしまった
「お湯いれて六分経ったカップ麺みたいに歯ごたえない愛だから」
何もかもうまくいかないそんな日が皮肉にもすべてだった あたしの
鈍行の列車の速さでは駄目だと目を閉じ飛び込む特急を待つ
戻る
編
削
Point
(6)