灼/
路守 緒世留
空に 空に
吸い込まれる
真っ白い太陽が
風の吹かない季節の王
海へ 海へ
ゆっくり溶けていく
真っ赤な太陽が
風の吹かない日の王
わたしたちの心を
焼いて 焼いて
記憶から消されるのが
そんなにも悔しいか
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