ぼくが言う、 しあわせ。/哀詩
 
 

ぼくのこころを止めたら、きみのそれはひどく痛むと言ったから
レモンすらさえぎらない孤独感を、
キャンディーでは賄えない愛を
(つぎはぎだらけの靴下につめこんだ。)



(すると臭いのは言葉だけで良いのに、と言ってきみは笑った。)



愛しいきみが立ち止まってしまったときには
(ただ後ろに立っていよう)


恋しいきみがしゃがみ込んで泣いてしまったら
(ただ前に立って 手を差し伸べよう)



それだけがぼくの役目ならば   それはこの上ないしあわせとなるんだ。

 
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