/西藤ウサギ
 

窓辺から光が差していたから
ああ 今日もいいお天気だと呟いたのに
カーテンを開けたらそこは
灰色の海だった
少年はいいお天気だと思っていたから
ビックリして首を傾げている
空は嫌なことがあったみたいに大粒の涙を流して
地面が割れるような雷が鳴った
少年はとても悲しそうな目をして
そっとカーテンを閉めた
ゴウゴウと灰色の海は濃さを増すなか
少年は日めくりカレンダーを破って捨てた

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