「この物語はフィクションです。」/快晴
 
Amで始まるブルースを
ここに届けてはくれないか
そしたら僕はそれに合わせて
君の心臓をノックするよ

あぁ、視界がぼやけていく
なんて美しい世界なんだろう
靄にかかった世界のほうが美しいだなんて
無情にも程があると思わないかい

青が弾けて、赤が飛び散った
もうこの身体の感覚も麻痺し始めた
聖書が街路では燃やされている
賽銭箱には十字架を投げよう

そうか、僕の存在は嘘だった
今まで覚えてきたものは全てデタラメ
「この物語はフィクションです。」
誰か今すぐそう言ってくれ
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