痛点/
ポッケ
透明だな。全部見えているはずの瞳で猫はわきすり抜けて
苔色の追憶をすくい雨風にさらします宣言の日は晴れ
青黒いふくらみ撫でる指が止む君の痛みに目をこらすため
今あるのはピアスホールに透ける膜くらやみの中きみとの会話に
二十四ならんだ中から落描きに使う一本を選ぶザンコク
テレビデオがごみ置き場から睨み付ける長い陽炎、駅へと続く
戻る
編
削
Point
(2)