夕焼け/みちる
 

青色と緋色の境界
急ぐ足
丘を駆けて
このまま翔んでゆきたいと


神様という やさしい人が
与えてくれた やさしい時間
わたしは悟る
誰しもが赦されるため
生まれてきたと


夕飯の仕度をする鍋の歌や
何へとも知らず吠える犬の声や
隣で 転げるように走るあなたの息遣いを

どこまでも連れて


あのころ僕らは
夢を見ていました

青色と緋色の狭間に消えゆく
祈りのような夢を、


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