・窓の外・/はち
 
飛び出してみたかった

振り返れば
そこは
私が生きるべき場所じゃなかったから

飛び出して
思いっきり大声で
馬鹿みたいに
笑いたかっただけなんだ


飛び出した
そこは

窓の外
大きな荷物を背負った私は
途方もない
暗い道を
馬鹿みたいに
泣きながら
笑って

歩いた
振り返ったら

消えた私の
ぬけがらと
雨の跡
戻る   Point(1)