白鳥座/まどろむ海月
 
の狂信の根底にあったのは
いったい何なのか

希望や信仰よりも
愛こそが至高と
言い切る宗教が

などと
デニーロが主演した
「ミッション」などを見ると
つい考え込んでしまうのです





たとえば
インダスの時代
とある海辺で
星空を見上げていた
少年がいました


彼は生涯その神の名を
知りませんでしたが
神はいつも彼とともにあり
微笑によって包んでいたと




私もまた
神の名を知りませんが
信ずるとしたら
そのような神に
ほかなりません















  (07年秋、「朝の少女」と「星の少年」のために)





                             


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