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培養液の中で
左の眼を見付けたよ
換気扇のプロペラは
緑色に光を届けた
排水口の渦は
鋭さを増して突き刺すように

呼吸の限界

箱詰めされた虚偽
社会の餌になっている

試験管の中に
赤いものを溶かして

カルテの十三行目を
埋め尽くしたのは
世界の誰にも読めない文字
カーテンの騒めきは
爽やかな風のせいで
色が無い此の部屋には似合わない

細胞の悲鳴

白い服に浴びせる罵倒
無機質な壁に爪を立てて抗う

声は枯れる
涙も渇く
絶望

今でも君のことを考えている
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