哀しみ/みちる
 

一本の 果てない 直線の 上を
ただ ひたすらに 踏付ける
理由なき 旅 か もしくは 業 か


付き纏い 続ける 疲労と
唇から 零れ落つ 溜息

緊張の 糸を 切らない ように

ただ ただ ひたすら
終着点も 目印も 無い まま


歩いている のか 這っている のか
もう誰にも 解ら ない から

止まる術 を 知ろうと しないで
このまま ずっと 進み続ける


痛みに鈍い 故の
哀しみ、

( 生きる と いうこと )


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