クローズ/りぃ
 
「自由」って言葉ほど魅力的なものは無かったけれど
それを手にして振りかざして生きてきたけど
本当は誰の手中にも納まっていない
そんなちっぽけじゃないんだ、じゆう。

何にも縛られない世界で息は出来ない
本当の自由を手にしたら、僕は此処にはいないよ。
素粒子もっと細かく小さくなって飛び散るんだ。

自由って実は宇宙のことかな?

そんな風に取り留めの無い事を考えながら、大人になるよ。
子供の頃、宇宙が怖かったけど今はあの頃よりは怖くない。
おやすみ、いい子。
撫でてくれたあの手が自由を与えてくれるの。
僕はただ見上げてゆっくり瞼を閉じるだけでよかった。
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