落雷のち/水町綜助
 
 ひ花
 世界中
 熱燈が
 爆ぜる

 きれる
 酸素は
 よく吸い込むように

 瞳孔は
 閉じて
 瞳は
 開いて

 炸薬仕込みの、
 極々軽い光が、
 散らせた、
 針先のすべて
 を、射し込んだ
 針葉樹

 乾いて

 落ちた

 がらんどう

 枝を踏み

 折られた森の

 てんじょうに

 音にこもれび

 ずぶぬれた

 うずまく森の
 象形に

 焼き付いていたが
 鳴れば
 奪われていた
 すべて
 黒かった

 漆器は捨てよう
 いびつに
 たがう

 鳴れ
 黒だ
 黒く
 そして激しい雷鳴と
 わたしは一人だった
 みんな
 一秒間で
 










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