海とプランクトン/シホ
 
紺碧の広大な海
入道雲の浮かぶ水平線

昼の照射する太陽
夜のほのかな光

海辺のカフェテリアで見た
異国の文字は夢で躍り

ここよりべつの何処かへ
いまよりべつの何時かへ

異国の文字は海とプランクトン
夢で躍る大なるものと小なるもの

それはつまり
象徴的な文字だった

宇宙と私というものの
有機的なつながり

小さないのちの果てに
広大な沈黙を待つ

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