とべ/砂木
 
いだいてくれていた
ちからがぬけていく
だれのまえにもでない
ねいろで
いとしさで
ふさいでいてくれていた

もういいよ
めをかくしてくれていた
いじのわるいてが
なきむしのように
てをふるわせる

くらやみにだって
あしたがあると
めをあけるよ
みえなくても
きょうがある

しらないことばかりがわたしをせめるんじゃない
せめているわたしをとばせよう
戻る   Point(14)