遅れてきた少年の一切合財(その2)/生田 稔
 
可笑しそうに笑っておられた
うどんを食べてもおられた
それから、こそこそと御座とおぼしきもののしたへ
もぐられた
「おまえはイエスの一兵卒か?」
「そうです」
「もう一回そういえ」とも

 それからのことは、書くまい

ずっとイエスとエホバと御使いたちと使徒たちや天に召された
御弟子たちと一緒だ
33歳までの遅れてきた少年の一切合財がこれである。
書きもれていることも沢山ある
これらは単なる幻、幻視というならいえる
精神病だというならいえる。だがそう言切れない証拠
もあるといえばある。
わたしは何故このようなものをかくのか。
現在なんの仕事もなく、息子は教会を喫煙したかどで
追われ、一日とじこもってこれを書いた。
他日書いたものや、自分のした講演のテープり聴いたりした。その翌日、1997年12月9日午後7時少し前、これを書きあげた。














 
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