春を待つ想い/Lucy.M.千鶴
孵化を望んで
親鳥は 卵を抱く
来る春を想って・・・
けれども
いくら 温めても
孵らない 卵も
時にある
それは 自分だと思い
つまらなくて 石ころ ひとつ
蹴る 夕暮れ
皆 それぞれの想いで
春を待つ
わたしの風は
何処吹く風か
希望とは
時に残酷でありながら
今は何も出来ない
ジレンマのなか
けれど
きっと いつかと、
抱く 希望に
こみあげる この想いを 沈めきれない
先っきとは 少し
だけど
確かに 違う
刻銘に 暮れてゆく中の
春を待つ想いの つま先で
新たな決意で
また ひとつ
ダイヤになればと、
石ころを 蹴る。
戻る 編 削 Point(0)