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を踏み越えたものたち
気化されて、誰がこの声を言わずにすんだのだろうかと、
貌を編み込まれて、上げる旗たちのそばで
明るく、割られて
みるく、ふたつの、みるく、
無果の ――あの、上方の、あの咲かない言葉が
他ではないあなたのその
時を通過して
そのたび、
なめている、どこにもとしてあなた
たちは
いるとどいて いるとして
そして
三つ巴の目が、重荷という重荷を
水の手で
しずめる あの上の方の
すくう
切り、取られて 世界の、どこにもとして
いる あなた、
あなたしかしかも知りえない結晶に
ナニヲ シテイルノ――
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