空間的意識(、が)/哀詩
 

地平線がきみをねたむから
ぼくら、判別のつかない 収拾のつかない
(遠い地にとばされた。)

きみのならね、ひどい言葉も心おどるのだけれど
(やっぱりやさしい言葉にはなみだしそうになる)

それでもこうしていられればしあわせなのだろう と
とおくで声がきこえると
(なんだかくらくらして目の前がまっしろになって、)


あさがくる。


凪はやがてあなたの毛先にとどまり
わたしのほおをかすめるだろう。


そのときのわたしは


あなたを見ていられれば、
良いのだけれど

 
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