sage/
000
青の彼方に君は消えたんだ
僕は独り彷徨っている
赤の彼方に君は暮れたんだ
僕は病に平伏している
怯えて眠った
夢の中では其の顔を見せて
セージを燃やして眠るから
君の好きな匂いで満たされた部屋で
其の火は影を切り取り
僕はまた独り泣き出していた
セージの花だけ朝の色だった
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