【周回遅れランナーの孤独】/つむじまがり
 
今何周目?

同じところをグルグル回っていると自分が今どこにいるのか
解らなくなってくる

いつだってここに来ればたくさんの詩があり
いつだって会社に行けばたくさんの仕事があり
いつだって僕の冷蔵庫にはたくさんのビールがある

僕が居ようが居まいが毎日多くの詩が生まれ、グルグル回っている
あぁ あの人もこの人も…
いい詩がたくさんある

みんながどんどん先へ先へ行ってしまい、
直線距離にしたらはるか彼方の知らない街へ
到着しているのかもしれない

僕はそれに気づかずに変わらぬ景色の中を走っている
いや 本当に気づいていないのか、知らない振りをしているのか
認めたくないのか、それさえも解らない

もしかしたら走ってさえいないのかもしれない。
走り終えた人と一緒に休んでいるただの勘違いの人なのかもしれない

まさかねぇ

と笑い飛ばすことも出来ずに今日もまた
右足
  左足
右足
  左足
右足
  左足











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