痴話/フクロネヅミ
 
なんだおまえら
と、思うはおやつの頃の喫茶店の中

やつら
梟みたく囁いて昼間の光に盲目になっている
バードキス
ひどく汚い音


男は小太りで
ああ、豚骨の匂いがしそうなくらいぎらぎらで
(あっちは小さそうだ)

女は妙に細く
ああ、ウエイトレスが鏡なんぞ持ち出したら
訳の分からんことを言い出すのだろう
さしずめ鶏ガラか
(二人、ラーメンのダシになってしまえ)


そうして、昼の
いつもなら涼しげなこの空間が
熱帯雨林さながらと化す


蒸し暑い
蒸し暑い
暑い、暑い
視覚効果でイライラするのは私だけでないらしい


いくつものピンポ
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