なだらかな羨望/ロリータ℃。
君なら何処までも行ける気がした
終わりを迎えた世界の片隅で
不純物を交えないその精神だけがまるで至福
崩壊を迎えた石造りの町の中で
たたずむ君のスカートが退廃を孕み風に靡く
王族の城
幸せに大きく暮らした人々の小さな家並み
たたずむ埃とそれを動かす不透明な風
人が暮らした跡 跡 跡
此処は墓場
君の白い腕が愛でるその小さなしゃれこうべ
君が触れる世界 見せる世界は
どうしてそんなに綺麗なんだろうね
この狭い世界で君は僕と同様様々な泥を浴びてきたはずなのに
君の潤んだ掌は全ての不浄を洗い流す
そんな 綺麗に浮かびあが
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