梅雨空に/狸亭
い体躯
意思を秘めたシャドーワーク
朗々と 高らかに 激しく
真紅の鬼となって 獅子吼。
のめない酒を この日ばかりはのまずにおれぬ、と
怒り狂った君は「下血」を読みあげオーバーヒート
読み終えて畳の上に突っ伏した。
あの日からはや十数年
なお蔓延するエピゴーネン。
多発性脳梗塞とは。
2
雨の日の夢
目の前に炬燵がある
ひとりの男を挟んで女がふたり雑魚寝の体
手前の布団から髪をみだした寝惚け顔をよくみると
醇乎だその横が炊く
向こうが龍虎
四畳半は妄想の雨に煙っている
蓬莱山
遺恨
イコン
如何。
3
意思苦労中 多発性脳
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