出発どきの黄昏/瀬田行生
 


いつもの遊歩道

いつも駅

いつもレール

いつも本屋

いつものコーヒー

いつもの世界

それで満足のはずの見慣れた景色




けれど
僕らの知らない世界は
一歩踏み出したところにあるはずで


今日は少し踏み出してみようと思う


そしたら
いつもの世界にある
いつもの未来は変えることができるはずだから
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