それはなぁんだ/
信天翁
それはなぁんだ
ペガサスが颯爽とかけるかのように
天上の大奥から
青い吹き矢となって迫ってくるもの
マグマが轟々と地鳴りをおこすように
地球の芯から
赤い蒸気となって吹き上げてくるもの
海坊主が沖合いでいさり火をかざすように
深海の溝から
白いフィクションを煮沸させてくるもの
それはなぁんだ
それはね
神聖な四次元が波打つ
慟哭なんだってさ
戻る
編
削
Point
(2)