時計と追いかけっこ/
亜樹
チクタクと時計の針が刻む音音もないまま積もった想い
夢を見て泣いて目覚めた朝(あした)は遠く気づいてしまう母も老いると
竹の葉に埋もれて眠る秋の午後「もういいかい?」のこだまは遠く
炭酸水辛くて泣いたあの夏日私は大人になれたでしょうか
時過ぎて熟した柿は地に落ちるその実醜くし甘い残り香
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